’’Assumez l’Histoire’’,,,l’un l’autre.

 突然だが,中国の各地で反日デモが高まりをみせている。
 ただ私には(もしくは多くの人にも,または実際にも)
 中身のないデモにしかみえない。
 デモ参加者を鑑みるにつけ(まあテレビでのみだけど),
少なくとも「大多数の」彼らにとってこのデモは殆ど「意味」をなさないだろうとしか思えない。
内外在どちらにおいても。。


 研究室のCちゃんは,中国大使館で働いている友人から
「身辺の安全に気をつけて!」というメイルをもらっていた。

 また,Cちゃんの出身地でもある上海でも反日デモが起きたことにショックを受けていた。

 さらにエミリーが昨日「中国人に気をつけて!」と
ホストファミリー宅の子供から言われたらしい。

 これらの話をするCちゃんは少し涙ぐんでいた。
 
 Cちゃんは頭がよい。
 冷静に反日デモの構造やここまで拡大した経緯を分析し,
中国人(主として若年層)の心性・実情について話していた。

 結局,本質的な犠牲者となるのは,一部の(もしくは大部分の)教育もなく情報もえられない中国人(教育があったとしてもその内容が問題),そして,何をも知ろう考えようとしない中国人と日本人なのだろうか。
彼らが相対的に大多数であればあるほど未来への不安度がます,,個人的に。

 まあそれで,実質的・短絡的な被害をうけたり傷ついたりするのは,
時としてCちゃんのように高潔な留学生だったりする。

 
 私は中国人が嫌いではないし,むしろCちゃんという友人に出会えたことをとても感謝している。
他方で,(誤解をおそれないでいえば)中国人(政府)は本当に「バカ」だと思う
(いってしまえば日本政府も)。
「バカ」と思うことについては本当に暗澹とした気持ちにもなるし,
安直な自分に嫌気を感じたりするけど,この感情は否定できない。
もどかしさとか焦燥感とか諦めとかいらだちとかを表出させたらこういう言葉になった。
だから,ただあるからあるものとして,忘れないようにとりあえずここに書いておこうと思った。
 研究者を目指してるくせに,たいしたコメントはできないけど,まあこれが私だから仕方がない。
私って何をかいても内省的な日記になるなあー。よっぽど自分が好きか嫌いかなんだろう。

おわり

追:題名はle monde.frから引用。